水曜日, 9月 04, 2013

ヤフーオークションで田んぼを購入する。

  Yahooオークションは日本独自のオークションサイトだ。良く知られた世界的オークションサイトeBayもかなわなかった人気のサイトだ。そこに官公庁オークションが開かれている。宗像市広報でその事を知り、近くの田んぼを購入しようと思った。一反弱の水田が宗像市公売に出された農道も整備され、水路も脇を流れているどんな事情んで売りに出たのだろう。
広い農道・脇の用水路・里山沿い
申し分ない水田
9月3日に入札した。入札終了日は9月10日だ。恐らく他に入札者はいないと思う。なぜなら農地の入札に参加出来るのは5反以上耕作している証明が農業委員会からとれないとだめなのだ。それに水田は水利権などの地域のしがらみもついて回る。古くからの農家は耕しきれない程の農地を保有している。また高齢化で耕作出来なくなった元農家は大規模に水稲栽培している専門家に依頼している。だから今どき1反にも満たない農地を金を出して取得しようと言う酔狂な人間はいないのだ。
 なぜ僕が水田を購入しようとするのかといえば、5反の農地を保有する自作農になりたいからだ。農地改革後「小作」制度はなくなった。しかし他の人の農地を借りて耕すのを「小作」という言葉は残っている。農業委員会を通して大体3年〜5年程度の貸借をしている。借り手は年限を過ぎれば場合によっては借りられなくなる。だから自作農として5反の農地を確保したいのだ。
 そして現在の減反政策では、水田耕作面積の半分が減反対象になる。ここでは食用水稲は栽培出来ないので、麦や大豆、各種野菜などを栽培しなくてはならない。借りた田んぼで米以外の作物を作るのは心情的に難しいのが現状だ。それで自作地を減反割り当ての農地として使う。
 いずれにせよ、ある目的で農地を借りて耕作するなら、借りては貸し手にそれなりの礼をしなければならない。それが金銭か作物か無償かなどの違いはあるが、それぞれの心の中に「地主」と「小作」という認識があるように思えてならない。
 そんな訳で水田が購入出来るなら手に入れたいと思っている。