金曜日, 5月 28, 2010

iPadは紙の教科書・ノートを学校から駆逐するかも知れない?

私はこの10年、学校の教室で生徒や学生が、紙の教科書を使い、紙のノートにメモをとる光景が、間もなくなくなる!と思ったり、いつまでもなくならないとあきらめてきた。しかしiPadの登場で、普通教室がデジタル空間として楽しい場所に生まれ変わるかもしれない。次の世代の教員たちが、次の世代に伝えることがらを正面から問い直すことを願っている。それが可能な時代環境を認識すべきだ。
約40年も前にマーシャル・マクルーハンは「グーテンベルグの銀河系」そして「メディア論」で紙のテキストと知識教育の終焉が近いことを語った。しかし日本では、古い教育の体質のまま「情報科」という新教科を高等学校の必修科目として開設した。現場の教員たちの熱心な取り組みにも関わらず、コンピュータ関連分野、とりわけプログラミングへの若者の関心の薄さが危機的状況を生み出している。いまやプログラムなしに社会は機能しない。プログラミングが楽しいことを伝えるには、どうしたら良いか? そんな時、小学生が夢中になってプログラミングに取り組む『スモールトーク』でチューリング賞を受けたアラン・ケイの取り組みは参考になるだろう。
東海大学福岡短期大学は、文部科学省の新しい教育への取組を評価し資金援助を受ける現代GPに連続して2回採択された。今年も3回目のチャレンジを行なったそうだが、iPadは視野に入っているのだろうか?
こんな時代の大きな移り変わりに際し、コンピュータやケイタイの未来を志向するプロジェクトに関わってみたいと思っている。

  iPadの特徴      (以下アップルサイトから引用)
 iPadはiPhone 3GSの約1.5倍ともいわれる高い処理能力と、最長10時間と公表されているバッテリーの持ちが特徴である。
学校教育における活用方法としては、iPadとKeynoteを用いたプレゼンテーション、メモアプリを用いたノートテイキング、円滑なコミュニケーションに欠かせない、メール送受信など、iPhoneとは異なる活用方法が主流となる。 iPhoneを外出時や移動時などのクイックレス ポンスを実現するために利用し、iPadはカフェやロビーなどでゆっくりと作業する際に利用する、といった使い分けである。

加えてiPhoneの登場で一般的になったポッドキャストを、電子テキストとして使うことである。iPadが教科書とノートになるまさに教育用のデスクトップになる。
Podcast journal - ポッドキャストジャーナル
http://podcast-j.net/

iWork
(アップルのワード・エクセル・パワーポイント )
 Macでおなじみの仕事効率化アプリケーションiWorkが、iPadのために一から生まれ変わりました1。学生・生徒のみなさんは、大きなマルチタッチスクリーンを使って、素晴らしいプレゼンテーション、文書、スプレッドシートを簡単に作ることができます。
Pages
Pagesには、使いやすいレイアウトツール、入力しやすい大きなオンスクリーンキーボードなど、学生・生徒のみなさんが美しい文書を作るの に必要なすべてがそろっています。iLifeから写真、サウンドクリップ、ビデオを追加して、指先だけでページの好きな位置に置くこともできます。
Keynote
カスタムグラフィックスタイル。美しくデザインされたテーマ。見る人を驚かせるアニメーションとエフェクト。iPadのために用意されたパワ フルな新機能を使って、印象深いプレゼンテーションを指先だけで作ることができます。
Numbers
学生・生徒のみなさんが説得力のある魅力的なスプレッドシートを作るなら、Numbersがベストです。 250以上の使いやすい関数、インテリジェントなキーボード、自由自在に作れる表、目をひくグラフを使って、データをわかりやすくまとめられます。

 名古屋文理大学が来年の新入生にiPadを無償配布
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1005/18/news140.html から引用

2010年05月18日 22時15分 更新
名古屋文理大学、情報メディア学科の新入生にiPadを無償配布
名古屋文理大学が、来春入学する新入生全員にiPadを無償配布する。授業や就活情報の共有、学生と教職員間のコミュニケーションに役立てたい考え。

名古屋文理大学は、同大学の情報メディア学科に来春入学する2011年度新入生全員に、iPadを無償配布すると発表した。

同大情報文化学部情報メディア学科では、これまでにもiPhone向けソフトの開発プロジェクトを進め、学生が制作したアプリケーションを AppStoreで公開するなど、積極的な取り組みを行ってきた。新たにiPadを導入することで、学生に新たな情報技術を体感させるとともに、次世代の情報社会への想像力と創造力を伸ばす機会を与えるとしている。

同学科では、iPadを学内のLANにWi-Fiで接続して学生と教職員間のコミュニケーションに役立てるほか、授業にも活用する考え。授業の資料をiPadに配布し、学生が授業中に自分の意見をiPadから書き込むことで情報を共有し、活用するような使い方も検討しているという。

同学科ではすでに、学生と教員の共同プロジェクトとして、iPadの教育利用を目指した大学オリジナルの情報書き込みソフトの開発や、新入生向けのオリジナルテキストのデジタル化を進めている。今後は、授業の履修登録や出席管理、就職活動の情報共有や支援ツールとしても活用する予定だ。

博多高等学校も、iPadを100台導入ーeラーニングに活用
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1004/26/news072.html から引用
2010年04月26日 20時56分 更新

博多高等学校が5月末から、100台のiPadを導入。学生や教職員に貸し出し、生徒の学習に役立てるほか、教職員のスケジュール管理や授業情報の共有などにも活用する。

福岡県の博多学園は4月 26日、博多高等学校の学生と教職員向けに、5月末からアップルのタブレットマシン「iPad」を100台導入すると発表した。
Photo アップルのiPad

iPadを学生や教職員に貸し出し、電子書籍化した副教材を活用する次世代型eラーニングシステムの構築に取り組む。紙の教科書や資料だけでは伝えきれない情報の補強や反復学習に活用するほか、生徒と教職員間の双方向性とつながりの強化を目指す。

同校では順次、各教材の電子書籍化を推進し、今後はマイクやスピーカーなどの機能を活用した英語教材なども開発/導入する計画。教職員のスケジュール管理や生徒情報/授業情報の共有や活用、テストの実施や採点などもiPad上で行い、学生の苦手科目の克服や、採点時の教職員の負担軽減などにも役立てたい考えだ。

なお、iPadの機能を活用したシステムの構築と展開にあたっては、「ECSコンサルティング」と「笑おう!!日本!」が協力する。

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