Steve Jobsが亡くなった。1955年生まれだった。僕より8才年下だが、いつも僕の道を拓いてくれた。1980年代になるとパソコンが使いものになった。それまでのワープロからNECPC98に代えて文書の処理をした。
1980年代後半に静岡県清水市の郊外にあった倉庫のような会社を訪ねた。その会社では工場のオートメーション機械を開発しメーカーに販売していた。例えばバラバラにラインに流れる歯磨きのチューブを一定方向に揃えるというものだ。今では当たり前のような仕組みだが当時はこの会社の社長が設計し、優秀な工員が製作し大きなメーカーの工場に出張して設置していた。アイデアで勝負という会社だった。
その社長の机上に美しいグラフィックの魚が何種類も泳いでいた。思わず「これは何ですか?」と聞いた。「知らないの?!マックのスクリーンセーバーだよ。」とかれは答えた。それからすぐにMac Plusを手に入れた。まだとても高価だった。ハードディスクなしでフロッピーディスクだけで動かそうとしたが、何回もディスクを入れ換えても延々と読み込むだけだった。マックはハードディスクがないと使えないよ。それで近くのMacを扱っている店に買いにいった。40メガバイトの容量で10万近くしたのを覚えている。白黒ディスプレイでは物足りなくなってカラーディスプレイの機種もその後購入した。
あの当時に比べるとクラッシュしなくなった。処理速度が速くなった。記憶容量が桁外れに大きくなった。それでも基本的な操作は当時と変わらない。ゼロックスのパルアルト研究所でアランケイたちが作り上げたパーソナルコンピュータはSteve Jobsの手によって、創造力をかき立てる相棒として社会に広がり、僕の可能性も開いてくれた。能力があって美しいアップルの製品はSteve Jobsが亡くなっても、後継者に引き継がれることを願っている。
ただ自由な発想を育てるMacの製品群にFlashがインストールできない、Flash使用のWEBサイトが閲覧できないのは、僕がやっている事と相反する。これをなんとかするようSteve Jobsの後継者よ!頼みます!!
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