2010年1月16日に宗像市中央公民館でむなかた歴史を学ぼう会の主催で「田熊石畑遺跡の保存を考える」講演会が開催された。宗像出身で奈良大学で考古学を学び、滋賀県野州市教育委員会で 銅鐸博物館(野洲市歴史民俗博物館)に関わり、田熊石畑遺跡の保存運動にも積極的に関わった花田勝広氏が、個人の意見と何回も断りながら、野州市や他地域の遺跡保存と公開について話した。筆者は、古代遺跡の発掘や保存、公開には全くの素人なのでとても面白かった。
宗像地域には、前方後円墳40ヵ所、古墳1500ヵ所、窯跡30ヵ所が確認されているそうだ。これだけの歴史的遺産をどのように維持管理していくかは、宗像市にとっての最重要課題だろう。
筆者がむなかた電子博物館に関わってから宗像地域の古代遺跡に関する知見が増えてきたが、それまではいくつかの古墳や沖ノ島出土品しか知らなかった。これは、人々が博多と小倉の中間に位置する辺境の地という認識しか持ってこなかった表れだろう。
これからは、電子博物館という新しい博物館を補完する意味でも、古代遺跡の保存と公開の方法を積極的に模索し、必要に応じた予算措置を宗像市も行う必要がある。
特に『箱物』の建設を考える前に、『人を育てる人』をどのように確保するかが課題となる。昔ながらの『箱物』を見直すだけでなく、デジタル時代の組織を現実のものにすることが宗像市長に求められる。
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