月曜日, 1月 11, 2010

筑紫亭


 明治34年創業の100年を超える老舗料亭で、建物は国の登録有形文化財
明治27年(1894年)郷里、中津の景勝・競秀峰を自然保護のため買い取る。
名勝競秀峰一帯が売りに出された時、景観や環境を守るために、福澤諭吉により買い取られ、荒廃の危機から救われる。1950年(昭和25年)に一帯が耶馬日田英彦山国定公園に指定された。
また明治27年には地元大分の耶馬渓の青ノ洞門付近の景勝地が売却されるという話を聞きこれを買い取りまし
た。これは自然保護運動の先駆けとされます。
(福澤諭吉顕彰説明板より)

 ここに仰ぐ競秀峰は、耶馬十景中屈指の眺望を誇り、南画のような風光は、昔より旅人に親しまれてきた。
 福澤諭吉先生は、明治27年3月墓参で中津に帰郷した際、楽しみにしていた耶馬渓を探勝、このあたりに旧中津藩主奥平家の別荘を建てたいものだ、とその絶景を激賞した。
 ところが競秀峰頂上の地所が、売りに出されていることを知り心を痛めた。もし分別のない人の手に渡って、樹木が伐採された場合勝景を損なうと考え、地元の名士曽木園治氏を介して、付近1.3ヘクタール(約4000坪)の山林や原野を買い取った。
 お蔭で一帯の土地は後年風致林に編入され、荒廃の危機から救われた。
 福澤先生は、いわば市民環境保護運動の先駆者である。初夏は深緑、秋は紅葉の美しさにひたる時、競秀峰の景観保護に尽くされた先生の深慮と郷土愛に思いを致したい。

 洞門.com
信之介

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