火曜日, 2月 08, 2011

浅川マキの「灯ともし頃」はアルバムの存在を再認識させた。

浅川マキ「灯ともし頃」
浅川マキを聞き始めてもう40年近くになるだろうか。ライブは数回行ったが、多分1973年の明大前のキドアイラックホールが記憶に残っている。この時の録音の一部が裏窓に収録されているようだ。浅川マキの曲と言えば、かもめ、夜が明けたら、赤い、港の彼岸花、ちっちゃな時から、 Blue Spirit Blues、HUSTLIN' DAN、こんな風に過ぎて行くなら、裏窓、あの男が死んだら、セント・ジェームス病院、町の酒場で、など他に比較する事ができないほど独自の世界観が感じられる。
1976年のアルバム「灯ともし頃」は、西荻窪の喫茶店「あけたの店」の収録風景が当時の雰囲気を良く伝えられている。萩原信義(ギター)、つのだひろ(ドラムス)、吉田健(ベス)、白井幹夫(ピアノ),角田順(ギター)、向井滋春(トロンボーン)、坂本龍一(キーボード)、近藤等則(トランペット)ら個性豊かなミュージシャン達が、浅川マキの丁寧な歌い方と見事に調和したアルバムという作品をつくり出した。浅川マキのアルバムについて「浅川マキ ディスコグラフィー オリジナルアルバム編」http://wagamamakorin.client.jp/maki-disco.html が詳しい。
しばらく浅川マキのアルバムを購入する事がなかったが、友人のnyarome007のブログ「AFTER THE GOLD RUSH」2011-02-06付けの記事「真っ赤な夕日に船が出て行く」で「灯ともし頃」を知った。2010年の年末新宿駅西口地下広場でブログのプロファイル写真のように犬を連れたnyarome007に出会った。ブログのコメントで数回やりとりし、直接あって短い立話ををしただけだが、古くからの友人のような気がする。 2011-02-06付けの記事「真っ赤な夕日に船が出て行く」で連合赤軍の永田洋子について言及し、永田という人は、暗く寒い冬の雪山の中で40年近くも迷子になっていたのかもしれない。」と考察し、1969年の東京フォークゲリラについても丹念に資料を探し、本質を見ようとしている。繰り返しになるが、nyarome007とは二回りも歳が離れているようだが、古くからの同世代の友人のような気がする。nyarome007が教えてくれた、浅川マキのアルバム「灯ともし頃」は、いつまでも繰り返し聴き続けたくなる珠玉のアルバムだった。ありがとう!
さて表題の「アルバムの存在を再認識させた」について触れよう。 僕のマックのiTuneには約三千の曲が入っている。iPodとかiPadにも同じように無数と言って良い曲がある。三千曲は24時間聴きつづけて十日かかるとiTuneは教えてくれる。iTuneやiPodで音楽を聴くようになり、アルバムに収録された約十曲は、アーティストや制作者の論理の押しつけで、リスナーは曲毎に選択して自分の世界を作れば良いと思ってきた。Genius」ジーニアスというiTuneのプログラムによってユーザ好みのプレイリストが一瞬のうちに作成される。でもこれは本当の自分の手作業ではないので、あまり納得のいく選曲にはならない。それにアップルのデータベースに入っていない日本のアーティスなどはジーニアスに登録できない。これも『パクス・アメリカーナ』の一つの現れだな。
それに対し浅川マキの「灯ともし頃」 は、浅川マキという個人の主張がアルバムという「ひとくくり」に起承転結を込めて納められている。そんな作者の意図を尊重することの大切さを再認識した。

1 件のコメント:

highnumbers99 さんのコメント...

ご無沙汰しています。HNがメアドのhighnumbers99になっていますがnyarome007 です。
年末の新宿西口、凍えるような寒さでしたね。
私は、道中あまりにも寒かったので、妻と愛犬と西新宿のニューズ・デリに寄って、軽く食事をし、ワインなど飲んだりしたのです。店を出ると、寒さはさらに厳しくなっていたのですが、そんな容赦無い寒風吹きすさぶ路上で、大木さんとお仲間達は、メッセージボードを抱えて、ニコニコしながら立っていました。その姿を見て、なんだか自分がとても恥ずかしくなりました。暖かな店内で、ぬくぬくと馬鹿話をし、調子良くワインなど飲んでいた身では、一緒に並ぶ資格などないと思ってしまったのです。
大木さん。凛として、意思が強くて、それでいて、とても可愛らしい、素敵な方ですよね。

soloizushinさんに「古くからの友人のような気がする」と書いていただいて、とても嬉しいです。2月に入ってから、尋常ではない忙しさに日々追われています。私の「忙し病」は、6月頃まで治癒しそうにないようです。その頃に、迷惑でなければメールを送らせていただければと思います。

浅川マキさんは、今回のCD再発で、ヴォーカリストとして、歌の作り手として、そして人としての強烈な魅力を認識しました。71年の新宿紀伊国屋ホールでの年越しライブを収録した「LIVE」も素晴らしい内容で、今後ずっと聴き続けるアルバムになることでしょう。

「灯ともし頃」に収録された「それはスポットライトではない」を聴く度、胸が熱くなります。浅川マキさんの40年来のファンであるsoloizushinさんと、このアルバムの良さを共感し合うことができて幸せです。

(うまく投稿できなかったため、再度書き直して投稿しました。二重に届いていたら、削除願います。)