木曜日, 1月 27, 2011

21世紀の情報通信技術(ICT)の評価

「日本国際賞」"Japan Prize"ってのがあって、僕のところにも推薦依頼の用紙が届くのだが、あまり関心はなかった。しかし21世紀の情報通信技術進化の評価という点では、現代のインターネット社会へと導いた人たちの名前が出てくるので、それなりの方向性を示しているように思う。
日本国際賞

ただ果たした役割の順番はこんな感じになると思うのだが、1.UNIXオペレーティングシステムの開発 → 2.インターネットのネットワーク設計概念と 通信プロトコルの創成 →3.ワールドワイドウェブの発明・実現・発展 →4.自然言語処理及び画像の知的処理
この受賞者の入れ替えをしていて、コンピュータ科学分野のノーベル賞と言われる『チューリング賞』の受賞者と同じ顔ぶれなのが気になった。リンクも付けたが、この記事の下の方に受賞者リストに黄色のマークを付けて、僕の関心を示した。
チューリング賞

2011年(第27回)情報・通信
UNIXオペレーティングシステムの開発への貢献
デニス・リッチー博士(1926〜)【アメリカ】 ベル研究所特別名誉技師
ケン・トンプソン博士(1949〜)【アメリカ】 グーグル社特別技師
2008年(第24回)情報通信の理論と技術
インターネットのネットワーク設計概念と 通信プロトコルの創成(共同受賞)
ヴィントン・サーフ博士(1943〜)【アメリカ】 グーグル社副社長兼チーフ・インターネット・エバンジェリスト
ロバート・カーン博士(1938〜)【アメリカ】 コーポレーション・フォー・ナショナル・ リサーチ・イニシアチブ会長、CEO、 社長
2005年(第21回)情報・メディア技術
自然言語処理及び画像の知的処理に対する先駆的貢献
長尾真博士(1936〜)【日本】 独立行政法人情報通信研究機構理事長
2002年(第18回)計算科学・技術
ワールドワイドウェブの発明・実現・発展とそれによる文化への貢献
ティモシイ・J・バーナーズリー博士(1955〜)【イギリス】マサチューセッツ工科大学計算機科学研究所主席研究員
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チューリング賞受賞者リストに黄色のマークを付けて、僕の関心を示した。
チューリング賞
http://ja.wikipedia.org/wiki/チューリング賞
チューリング賞(A. M. Turing Award)は、計算機科学分野で革新的な功績を残した人物に年に1度、ACMから贈られる賞であり世界最高の権威を持つ賞とされている。ノーベル賞と同クラスの賞とされており事実、受賞者にはハーバート・サイモンなどノーベル賞受賞者が存在している。「チューリング」の名は、現代計算機科学の父の1人とされるアラン・チューリングの名にちなむ。2009年現在、インテルGoogleの後援により、受賞者には25万ドルが贈られる。
2009年 チャック・サッカー (Charles P. Thacker)
2008年 バーバラ・リスコフ (Barbara Liskov)
2007年 エドムンド・クラーク (Edmund M Clarke), アレン・エマーソン (E Allen Emerson), ジョセフ・シファキス (Joseph Sifakis)
2006年 フランシス・E・アレン (Frances E. Allen)
2005年 ピーター・ナウア (Peter Naur)
2004年 ロバート・カーン (Robert E. Kahn)、ヴィントン・サーフ (Vinton G. Cerf)
2003年 アラン・ケイ (Alan Kay)
2002年 ロナルド・リベスト (Ronald L. Rivest)、アディ・シャミア (Adi Shamir)、レオナルド・エーデルマン (Leonard M. Adleman)
2001年 オルヨハン・ダール (Ole-Johan Dahl)、クリステン・ニガード (Kristen Nygaard)
2000年 アンドリュー・チーチー・ヤオ (Andrew Chi-Chih Yao, 姚期智)
1999年 フレデリック・ブルックス (Frederick P. Brooks, Jr.)
1998年 ジム・グレイ (James Gray)
1997年 ダグラス・エンゲルバート (Douglas Engelbart)
1996年 アミール・プヌーリ (Amir Pnueli)
1995年 マヌエル・ブラム (Manuel Blum)
1994年 エドワード・ファイゲンバウム (Edward Feigenbaum)、ラジ・レディ (Raj Reddy)
1993年 ユリス・ハルトマニス (Juris Hartmanis)、リチャード・スターンズ (Richard E. Stearns)
1992年 バトラー・ランプソン (Butler W. Lampson)
1991年 ロビン・ミルナー (Robin Milner)
1990年 フェルナンド・J・コルバト (Fernando J. Corbat)
1989年 ウィリアム・カハン(カーハン) (William (Velvel) Kahan)
1988年 アイバン・サザランド (Ivan Sutherland)
1987年 ジョン・コック (John Cocke)
1986年 ジョン・ホップクロフト (John Hopcroft)、ロバート・タージャン (Robert Tarjan)
1985年 リチャード・カープ (Richard M. Karp)
1984年 ニクラウス・ヴィルト (Niklaus Wirth)
1983年 ケン・トンプソン (Ken Thompson)、デニス・リッチー (Dennis M. Ritchie)
1982年 スティーブン・クック (Stephen A. Cook)
1981年 エドガー・F・コッド (Edgar F. Codd)
1980年 アントニー・ホーア (C. Antony R. Hoare)
1979年 ケネス・アイバーソン (Kenneth E. Iverson)
1978年 ロバート・フロイド (Robert W. Floyd)
1977年 ジョン・バッカス (John Backus)
1976年 マイケル・ラビン (Michael O. Rabin)、デイナ・スコット (Dana S. Scott)
1975年 アレン・ニューウェル (Allen Newell)、ハーバート・サイモン (Herbert A. Simon)
1974年 ドナルド・クヌース (Donald E. Knuth)
1973年 チャールズ・バックマン (Charles W. Bachman)
1972年 エドガー・ダイクストラ (E. W. Dijkstra)
1971年 ジョン・マッカーシー (John McCarthy)
1970年 ジェームズ・H・ウィルキンソン (J. H. Wilkinson)
1969年 マービン・ミンスキー (Marvin Minsky)
1968年 リチャード・ハミング(Richard Hamming)
1967年 モーリス・ウィルクス (Maurice V. Wilkes)
1966年 アラン・パリス (A. J. Perlis)

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