月曜日, 4月 12, 2010

メコン川流域で干ばつ被害 下流諸国「中国のダム原因か?

















写真:中国貴州省で3月31日、雨水がたまるようにと、干上がった池の底を掘る住民=ロイター 








中国貴州省で 3月31日、雨水がたまるようにと、干上がった池の底を掘る住民=ロイター

http://www.asahi.com/international/update/0403/TKY201004030121.html
【北京=古谷浩一、バンコク=藤谷健】中国西南部やタイ、ラオス、ミャンマー(ビルマ)などで、干ばつによる被害が深刻化している。この地域を流れるメ コン川の水位も大きく下がり、河川交通や農業への影響が拡大。タイなどの下流域住民からは、中国のダム建設が原因だとの批判が高まり、中国政府が強く反論 する事態になっている。
少雨による干ばつは2月ごろから雲南省や貴州省など西南部5省で広がり、中国水利省などによると、3月末時点で被害を受けた耕地面積は6万4千平方キ ロ。飲み水確保が困難な人は1939万人に上る。政府も事態を重視し温家宝(ウェン・チアパオ)首相が現地を視察。急きょ1万8千の井戸を掘り計2万キロ の臨時水道管を設けたという。被害は北部にも広がり、中国全体で2425万人が飲み水に困っている状態だが、被害の約8割はメコン川上流域を含む西南部に 集中する。
下流域の国でも被害は深刻で、タイでは400万人以上の市民生活に影響が出ていると報じられており、北部チェンライ県では2月以来、通常2メートルほど の水位が30センチほどに下がったままという。水不足を受け、政府は北部や東北部の農民に米作を控えるよう呼びかけた。ラオスでは水位低下で物資運搬船が 座礁した。
下流域の住民からは、水位低下は中国がメコン川上流に建設した複数のダムの影響によるものだとして、抗議の声が高まっている。全長4800キロに及ぶメ コン川は4割以上が中国内を流れる。堤高世界一で、中国がメコン川に建設したダムの中でも巨大な小湾ダムの貯水開始が、水位低下原因だとの見方だ。タイの アピシット首相は3月上旬、中国政府に調査を要請した
 2010年4月5日6時54分 朝日新聞社 asahi.com より

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