英Financial Timesは 位置情報共有サービスの Foursquareと 組んで、若年読者の獲得に乗り出すことになった。
英Financial Timesのサイト(FT.com)は、WSJ.comと並んで新聞サイト有料化の成功事例としてもてはやされている。だが、Paywall(課金の壁) を設けることで、Paywallを嫌う若者をサイトから遠ざけることになっている。FT.comではメータ制を採用し、登録すれば月間10本までの記事を 無料で読めるようにしている。でもそれ以上の本数の記事はPaywallで遮られるため、やはり若い人は近づかなくなっているだろう。そこで、有料読者になりそうな若年層のユーザーに対して、もっとFTの記事に親しんでもらうために、無料で閲覧できる機会を増やす仕掛けを編み出した。若 年の潜在読者がよく訪れる特定の場所において、Paywallが取り払われるシステムを考えたのだ。 Columbia, Harvardそれに the London School of Economicなどといった学生街やビジネス街の特定の場所(コーヒーショップなど)では、無料でFTの記事を閲覧できるようにする。
その実現に、iPhoneアプリなどで人気が出てきているFoursquareの位置情報共有サービスを利用する。 たとえば特定のコーヒーショップに訪れ、スマートフォンなどを介してFoursquareで“check-in”すると、 秘密のコードが与えられ、Paywallを外してFT.comのプレミアムサービスを無料で使えるようになるのだ。確かに、若い人たちがFTの記事に接触 する頻度は増えそうだが、はたしてどれくらいの人たちが有料サービスを申し込んでくれるやら。FTは今回のキャンペーンで、24歳から34歳の年齢層を ターゲットにしているという。
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